便秘の症状についてご説明します。その3
■直腸性便秘(直腸まで排便は降りてくるのに押しだせない)
仕事が忙しい等の理由で、便意があるのに排便をがまんしすぎることによって、便が直腸のところまで下りてきているのに、なかなか出てくれない状況にある現象です。
残便感が続く
強く息んでも出にくい
トイレの回数は普通もしくは多い
などがある場合は直腸性便秘が考えられます。
直腸性便秘の状態にある人が、浣腸や便秘薬で直腸に強い刺激を与え続けていると、直腸の神経がますます反応しにくくなります。
排便習慣を取り戻すことが大事なので、便意を催した時には我慢せず、排便習慣を身につけることが大切になります。
人間は便を出すときに、無意識に骨盤底筋という筋肉を緩めています。緩めることによって、肛門と直腸の角度がまっすぐになり、肛門が緩み、便がスムーズに排出されるようになっています。しかし直腸性便秘の場合は、逆に骨盤底筋が緊張してしまい便が出なくなってしまいます。
直腸性便秘を予防する方法
1. 前傾姿勢にする 前傾姿勢にすることで、便がスムーズに直腸に送られます
2. 腹筋だけに力を入れる 脇腹から背中にかけての筋肉に意識して力を入れるようにします
3. かかとを上げる かかとを上げる角度は20度 腹筋の力を腸にかけやすくなります