植木外科クリニック | ブログ

[福岡市中央区]外科・胃腸科・消化器科・呼吸器科・肛門科(内視鏡下手術、内視鏡治療、日帰り手術、メタボリック症候群)

UEKI CLINIC

痔の種類と症状

2011年5月11日

痔には「痔核」「裂肛」「痔ろう」の3タイプがあります。

この中で最も多いのが痔核の患者さんで全体の5割以上を占めます。

裂肛」、痔ろうはそれぞれ1~2割程度になります。

■痔核(いぼ痔)

便秘などによる排便時のいきみや長時間の座りっぱなし、立ちっぱなしの姿勢を続けることによって肛門に負担がかかり、肛門クッションの血管が切れて出血したり、うっ血していぼのように出てきたものを「痔核」と呼ばれます。

直腸と肛門の歯状線と呼ばれる境界より内側にできた痔核を「内痔核」、外側にできた痔核は「外痔核」といいます。単に「痔」という場合には「いぼ痔」のことを指します。排便時に血がぼたぼたとたれたり、シャーっと出画するなどの症状が見られます。外痔核は痛みを伴いますが、内痔核では普通痛みはないため、出血や痔核が肛門から脱出することで初めて気付くことが多いようです。

■裂肛(切れ痔)

一般に切れ痔と呼ばれるもので、固い便によって肛門付近が切れたり裂けたりするものです。男性よりも女性に多い。出血は痔核と比べると出血量は少なく、トイレットペーパーで拭いた時に少量の鮮血が着く程度ですが、激しい痛みを伴うために排便を我慢して便秘になり、さらに症状を悪化させがちです。

■痔ろう(あな痔)

肛門の周辺に穴ができて、そこから膿が出る病気です。

肛門の周囲が細菌に感染して炎症を起こし、膿を出すおでき状の「ろう菅」ができ、発熱と肛門周辺の痛みを伴います。どちらかというと若年~中年に多く、また男性に多いのも特徴です。治療には手術が必要です。

痔とはどんなもの?

2011年4月7日

痔とは、肛門の構造が招く病気であり、誰でもかかる病気です。痔という病気を理解するためには、まず肛門の構造を知っておくことが大切ですので少し説明いたします。

肛門は、胃や腸から続く消化管の出口のことで、長さは約3cm前後になります。

歯状線というギザギザの直陽粘膜と肛門上皮の境目で直腸と肛門に分かれます。

直膓では、自律神経によって支配されているため痛みは感じませんが、外側は皮膚と同じ神経に支配されているので、敏感に痛みを感じます。

痔は大きく分けて「痔核」「裂肛」「痔ろう」の3つのタイプがありますが、痛みなどの自覚症状が異なるのは発生する場所が違うために分類されています。

肛門は周囲にある内肛門括約筋と外肛門括約筋によって、排便時以外は締められていますが、筋肉と粘膜だけではピタリと閉じることができず、隙問ができます。この隙間を塞ぐために、肛門の粘膜の下の血管や筋線維が結合してできたクッシヨンと呼ばれる部分があります。このクッションは、30歳を過ぎると徐々に老化し、排便時の圧力でクッションの血管が腫れ上がってしまいます。これが半数以上の割合を占める「痔核」の原因にもなります。

禁煙の治療法

2011年3月20日

禁煙外来は、タバコをやめたい人向けに作られた専門外来の科目です。一定の基準による条件付きではありますが、条件を満たす喫煙者には健康保険の保険適用がされています。

条件は次のとおり。

・患者自らが禁煙を望んでいること。

・ニコチン依存症診断用のスクリーニングテスト(TDS)を行い5点以上の診断された者。

・喫煙年数と1日の喫煙本数を掛けた数値が200以上であること。

・治療方法に関しての文章を読み、治療に関する承諾書を記述すること。

治療には飲み薬による治療と貼り薬による治療などがあります。

○飲み薬による治療(チャンピックス錠)

ニコチンを含まない飲み薬は、イライラなどのニコチン切れ症状を軽くするほか、タバコをおいしいと感じにくくします。飲むだけなので簡便、ニコチンを含まない、という利点があります。

使用には医師の処方が必要です。

初診から12週間が保険適応期間です。初診日に2週間、2回目の受診時にまた2週間のお薬を処方致します。その後は4週間毎になります。

○貼り薬による治療(ニコチンパッチ)

ニコチンを含んだ皮膚に貼る薬です。1日1回、上腕やお腹、背中などに貼ります。

初診から8週間が保険適応期間です。通常2週間ごとの通院となります。

○ニコチンガム

ニコチンを含んだガムで、口の粘膜からニコチンを吸収します。

1回の使用量は必ず1個とし、禁煙し始めは吸いたくなったときに我慢せずにかみ、次第に減らします。かみ方は普通のガムと異なりますので、十分に理解してから使用しましょう。

禁煙のすすめ

2011年2月22日

わが国では、法律によるバックアップで禁煙化の流れが進んでいます。

国民健康づくり運動として「健康日本21」、国民の健康づくりと疾病予防を積極的に推進するために「健康増進法」が施行されました。これは受動喫煙の防止を図るための法律で、学校、病院、百貨店、飲食店、事務所といった公共の施設においては、その管理者が受動喫煙の防止のための措置を行うことが必要と定められています。この法律をきっかけに、全国の学校や病院、官公庁などの公共施設などでの禁煙化が進むこととなりました。

―【健康増進法】第5章第2節 受動喫煙の防止―

 「第二十五条 学校、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、百貨店、事務所、官公庁施設、飲食店その他多数のものが利用する施設を管理する者は、これらを利用する者について、受動喫煙(室内又はこれに準ずる環境において、他人のたばこの煙を吸わされることをいう。)を防止するために必要な措置を講ずるように努めなければならない。」

受動喫煙の害

2011年2月13日

受動喫煙とは非喫煙者がタバコの煙を吸わされることで、喫煙者だけでなく周りの人々にも健康に害を及ぼすことになります。

受動喫煙は、短時間でも頭痛、頻脈、皮膚温低下、血圧上昇がおきます。血がかたまりやすくなり、動脈が硬く細くなって、心筋梗塞を起こしやすくなります。よって非喫煙者が喫煙室にはいると、目やのどの痛み、息苦しさ、動悸、めまい、頭痛、寒気などの症状が現れます。

また、親の喫煙の影響はこどもの命とすこやかな発達をむしばむことにつながります。

こどもは、おなかの中にいる胎児のうちからタバコの影響を受けます。こどもがほしいと思ったときから、両親だけでなく家族、友人、全員に禁煙を呼びかけましょう。親の喫煙による低体重出生や気管支喘息などで毎年数十万人のこどもが苦しめられています。こどもたちは自分の意志で煙から逃げられません。こどもたちに受動喫煙させることは虐待行為です。

さらに受動喫煙は、非喫煙者にもセキ・タン・息ぎれ、気管支喘息、慢性気管支炎を起こさせます。家庭や職場が禁煙になれば、非喫煙者の呼吸器症状や気管支の病気は大幅に減ります。

受動喫煙者の数%が最終的に受動喫煙で死亡すると言われ、毎年アメリカで数万人、日本で1万人が受動喫煙死しています。がん、心筋梗塞、脳卒中の三大死因が受動喫煙によって2~8割増えるとみられてます。